半熟卵と温泉卵とポーチドエッグの違いと作り方

温泉卵について

 

 

前項でも少し触れてしまいましたが、温泉卵は、卵白を半熟、卵黄を半凝固の状態に料理した卵料理となります。半熟卵とは反対、というわけではなく、卵黄の方がやや固い、しかし両方半熟といったような感じです。

 

特に白身は殻を割ったら持てない程にやわらかく、かろうじて白くなっているだけ、というような状態です。

 

「温泉たまご」の名称の由来は、温泉地などで、温泉の蒸気やお湯を利用して鶏卵を蒸す、茹でるといった調理をしていたことからきているようです。ちなみに、鶏卵を茹でたり蒸したりするその状態にはかかわらず、つまり半熟状態ではなくても総称として温泉卵と呼ばれているので、これは区別して考えた方がいいでしょう。

 

温泉地の多くで、店頭など調理する様子を実演しながら販売されているのが楽しい点ですが、温泉が強食塩泉の場合は卵自体に塩味が染み混んで味付けされていることも多くなっています。これはこれで美味しいです。

 

家での一般的な調理方法ですが、一度沸騰させたお湯の火を止めて、殻のままの生卵を数十分つけておくことで作られます。

 

作り方の基本としては茹で卵と同じですが、ポイントは65℃を保つという点で、黄身の凝固温度65℃、白身の凝固温度68℃というその差を利用します。こうすると黄身は固まっても、白身は半熟状態になるのです。